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ごく稀に更新

Fediverseという考え方

今日の分は真面目に早く投稿するぞ (反省)

以下の8日目の記事です。

adventar.org

先日書いたこれと話題がリンクするとこがあるかも。

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Fediverseってのは要するに「インターネット上で表現活動をする上で、どのコミュニティに所属するか、もしくはコミュニティに所属しないことを選択可能にするための規格」だと思っている。(定義が長い)

例えば、Twitterで活動するとどうしてもTwitterというコミュニティに所属することになる。ツイートは全世界の人が平等に見ることができるし、内容はTwitterというコミュニティのポリシーによって検閲されたりする。うっかりするとTwitterに跋扈するお気持ち警察やインターネット放火大好き愉快犯におもちゃにされて精神的ダメージを負ったりもする。

Fediverseの基礎となるインスタンスという考え方は、自分がインターネット上で表現活動をする上での拠点について、それとセットになる「拠点に存在するコミュニティ」「拠点での活動ルール」を元に選択の自由を与えるものなので、Twitterとかinstagramとかよりリスク管理のために取れる選択肢の数が多い。

なんなら自分でインスタンスを運用して自分ルールで表現活動をしてもいい。閲覧者や他のインスタンスに向かって「嫌なら見るな」というセリフを圧倒的な正当性をもってぶつけることが許される。現地の法に触れない限りの自由が保証された、ある意味世界で最も自由な表現空間を作ることができる。

言い方は悪いが、TwitterやFacebookなどの表現プラットフォームは「ユーザーにポリシーに似わない投稿を見せない責任」ことはともかく、「ポリシーに違反した投稿をすること自体の責任」はとってくれない。投稿によって炎上しようが訴訟されようが自己責任である。ぶっちゃけ前者についてもそんなに機能していないし、表現することだけを考えれば制約と広告が多いだけのプラットフォームをあえて選択する理由はないと思う。金を稼ぎたいなら話は別だが。


というわけで、気ままに発言して気に入った発言だけを読むみたいな使い方をするなら月数千円払って適当にインスタンスを建てて他のインスタンスの人をフォローしてワイワイするのがよい。そういうことができるようになってそれなりに広まってるという時代になってるので、火星で無線機に独り言を投げ続けるようなことにはならない。

なんらかのコミュニティに所属したければ好きなテーマのインスタンスに登録すればいい。ちゃんと選べば気が合う人しかいないコミュニティにローコストで所属できる...かもしれない。

インスタンスによっては、無作為に人を集めているけど内部のコミュニティは発展してない or 作られないような工夫をしているものもある。前者に近いモチベーションでそういうところに登録すると金銭的なコストが安く済む。気が向いたら管理者に寄付くらいはしてあげてほしいが、強制するようなことではないね。


僕のマイクロブログの使い方は基本的にチラシの裏というか、テレビを見ながら出演者に独り言でツッコミをすることに近いものがある。

昔のTwitterはそれこそチラシの裏だった。今のTwitterは紳士の仮面と先進的(笑)な倫理観を持ってないとまともに生きていけない世界なので、同じものが要求される「仕事繋がり」みたいな文脈でしか気軽に発言できないと感じている。

Fediverseという思想とMastodonやmisskeyといった実装はそういった悩みをコミュニティの最小化と制御方法の実現、ユーザへの制御権の移譲という形で間接的に解決してくれている。感謝。

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