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リモートワークとワークライフバランスについて

在宅ワーク Advent Calendar 2020 2日目の記事です。

みなさん、リモートワークしてますか? 私は現在95%くらいリモートで働いています。月に1回は出社するくらいのペースです。

リモートワークについては前にも記事を書いたんですけど、今回はワークライフバランスについて書いていこうと思います。


そもそもワークライフバランスっていうのはなんなのか。色んな人が色んな定義で語ってることだけど、日本では一応政府機関の名前でこんな感じに定義されてます。

仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章 - 「仕事と生活の調和」推進サイト - 内閣府男女共同参画局

長々と書いてあるけど、定義については

やりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる

という部分で語られてますね。

上記の定義に倣って自分の状況を振り返ると、こんな感じ。

  • やりがいや充実感を感じながら働き : まあまあ
  • 仕事上の責任を果たす : いい感じ
  • 家庭や地域生活などにおいても~ : 「においても」って言葉が使われてるので、「やりがいと充足感」「責任を果たす」の2つで評価すると
    • やりがいと充足感 : とくに感じてない
    • 責任を果たす : いい感じ...のはず。独身なので、自分が生きてるってことは果たせてるってことだと思う。結構な納税もしてるし。

うん、どうも家庭や地域生活においては「いい感じ」の度合いが低くなってる気がしますね。


じゃあこれがリモートワークの開始前後で「働き方の違いによって」どれくらい変わったかというと、全然変わってないですね。

リモートワーク前後で家庭...というか生活の状況は大きく変化しているんですけど、それは一緒に住む人が父親→弟に変わって家事の分担が変わったことが主要因なので、働き方とは全然関係ないと思ってます。

主観から考えると、リモートワークになったからといってワークライフバランスが大きく変わる独身男性ってほとんどいないんじゃないかなあ。もし大きく変わったって人がいたら、話を聞いてみたいです。


自分の身の回りの人を見てみると、小さいお子さんと暮らしている & 共働きの人はリモートワークでワークライフバランスが大きく悪化したように見えます。

なぜかというと、日中にやること (仕事) は変わらないのに、在宅なので保育園にお子さんを預けられる頻度が少なくなっているから。小学生くらいのお子さんがいる家庭でも、在宅していることによって、(僕らから見たら)早く帰宅したお子さんのお世話をすることで仕事の時間を奪われているケースがあるようです。

これは誰が悪いとかそういうことじゃなくて、現代の家庭モデルがコロナの蔓延した社会情勢とマッチしてないという話なので、どうしようもないですね。

無理矢理託児所を使うだとか、両親を呼んで育児負担を分散するとか、そういう手段も感染リスクの存在によって安易に取れない状況なので、リスク回避を徹底するのであれば上記のような状況を続けるしかなさそうです。

また、自分の家庭だけがリスク受容して行動しようとしても、託児所や両親、友人といった相手が同じポリシーを持って協力してくれるとは限らないので、個人の力で取れる有効な打開策はほぼないと思います。


ここまでの話だとリモートワークが悪者っぽくなってしまうんですけど、「通勤に使う時間が無くなる」という定性的なメリットはとても大きいです。

  • そもそも通勤が必要なくなるので、都心から離れた広い家に安く住める
  • 通勤に使っていた分の時間を家事や睡眠に充てられる

みたいなのは、私生活の充実に繋がりますよね。

ただ、育児に多くの手間をかける必要のある段階のお子さんを抱えている家庭では、それをアウトソースしにくくなったことで浮いた時間どころかそれ以上の時間を奪われているという状況になっています。

もしこれから世界にリモートワークが標準的な働き方として浸透していくのであれば、「家庭内の育児の負担をどう軽減するか」という問題を解決する必要があると思います。

まあ、僕は政治家ではないので立案にも実行にも責任を持っていないわけですが... そういう問題にいち早く向き合う姿勢を示す政治家がいれば積極的に応援していきたいです。

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